外出自粛が長く続いており
皆様の状況(ご職業によりますね)によっては
ほとんど外出しないで 過ごされている方も
多いのではないでしょうか?
当然ながら
今までの生活スタイルに比べ
外出する機会が減れば
日光を浴びる時間も少なくなっているかと思ます
さて 今回は
ダイエットに日光浴は有効!? のお話です
紫外線は少々気になりますが
日光浴と聞くと なんか健康的なイメージがありますね♪
※すいません 昭和生まれのイメージです(笑)
私なりの結論は
『ダイエットに直接的にとても効果を発揮する』とまで
言えませんが
重要な要素であることは間違いないようです
その大きな理由としまして
2つあります
・日光浴によるビタミンD 産生の重要性
・レプチンの役割とビタミンD
順にご説明します
日光浴によるビタミンD 産生の重要性
で ご紹介しておりますが
「日光浴をするとビタミンDが体でつくられるので 健康の為にもいいのよ」
なんて事を一度くらい聞いた事はないでしょうか?
少しおさらいですが 環境省によりますと
ビタミンDは きのこ類や魚類に多く含まれていますが
その他の食品には少ししか含まれておらず
必要量を食事だけから摂るのは困難なようで
実際に多くの人は必要ビタミンDの半分以上を
日光紫外線に依存しているのが現状のようです
と言う事で
ビタミンDを考えますと
日光浴は重要な役割を果たしている事がわかりますね
レプチンの役割とビタミンD
まずは『レプチン』とは何でしょうか?
脂肪細胞から分泌されるペプチドホルモンで
アディポサイトカイン(脂肪細胞から産生・分泌される
さまざまな生理活性物質の総称)の代表的なものです
インスリンの刺激を受けて作り出され
・視床下部にある満腹中枢に作用して食欲を抑えます
・交感神経を活性化させて脂肪を燃やし
エネルギーの消費を促すことで肥満を抑制する働きがあります (厚生労働省)
この『レプチン』も 重要であることがわかりますね♪
そして その重要な役割を果たす『レプチン』の分泌に
必要なのが 『ビタミンD』 になります
つまり
・『レプチン』には重要な役割があり 分泌には ビタミンDが必要である
・ビタミンD必要量を食事だけから摂るのは困難であり
実際に多くの人は 日光紫外線に依存しているのが現状である
という事です
ビタミンDの必要量について
まずは 厚生労働省による1日のビタミンD摂取の目安量です
〈ビタミンDの食事摂取基準(µg/日)〉
性別 | 男性 | 女性 | ||
年齢等 | 目安量 | 耐容上限量 | 目安量 | 耐容上限量 |
0~5(月) | 5.0 | 25 | 5.0 | 25 |
6~11(月) | 5.0 | 25 | 5.0 | 25 |
1~2(歳) | 3.0 | 20 | 3.5 | 20 |
3~5(歳) | 3.5 | 30 | 4.0 | 30 |
6~7(歳) | 4.5 | 30 | 5.0 | 30 |
8~9(歳) | 5.0 | 40 | 6.0 | 40 |
10~11(歳) | 6.5 | 60 | 8.0 | 60 |
12~14(歳) | 8.0 | 80 | 9.5 | 80 |
15~17(歳) | 9.0 | 90 | 8.5 | 90 |
18~29(歳) | 8.5 | 100 | 8.5 | 100 |
30~49(歳) | 8.5 | 100 | 8.5 | 100 |
50~64(歳) | 8.5 | 100 | 8.5 | 100 |
65~74(歳) | 8.5 | 100 | 8.5 | 100 |
75以上(歳) | 8.5 | 100 | 8.5 | 100 |
妊婦 | 8.5 | ― | ||
授乳婦 | 8.5 | ― |
成人ですと 8.5µg/日 が目安量となっています
ここでポイントです
・アメリカ・カナダの食事摂取基準で示されている推奨量(15 μg/日)を参考にして目安量が作成されている
・アメリカ・カナダの食事摂取基準で示されている推奨量(15 μg/日)は
日照により皮膚でビタミンD産生がされることを踏まえていない
・厚生労働省の目安量は 日本人が日照による皮膚でのビタミン D 産生を
差し引いて計算し 残りの不足分相当を目安量としている
・骨折のリスクを上昇させないビタミン D の必要量に基づいている
要するに
本来のビタミンD必要量から
日本人が 日光紫外線により
ビタミンD産生がされているとの前提で計算し
残りの不足分相当を目安量として
成人 8.5µg/日 という数字になっているのです
と言う事は
日光紫外線により ビタミンDが産生されている量は どれくらいの量を前提としているのでしょうか?
気になるところです
具体的には 日光紫外線により 5.5 µg/日 産生されいてる前提です
5.5 µg/日とは 1日にどのくらい日光浴すればよいのでしょうか?
しかし実際には 地域(住所)や季節 時刻 天候 服装
皮膚色(スキンタイプ)など多くの要因で左右されるため
一律に「○○分」と表現することは難しいようですが
具体例をご紹介します
<ビタミンD産生に必要な日照曝露時間>
7 月 | 12 月 | |||||
9 時 | 12 時 | 15 時 | 9 時 | 12 時 | 15 時 | |
札幌(北緯43 度) | 7.4 | 4.6 | 13.3 | 497.4 | 76.4 | 2,741.7 |
つくば(北緯36 度) | 5.9 | 3.5 | 10.1 | 106.0 | 22.4 | 271.3 |
那覇(北緯26 度) | 8.8 | 2.9 | 5.3 | 78.0 | 7.5 | 17.0 |
※ 5.5 µgのビタミンD量を産生するために必要な日照曝露時間(分)
7月の12時ですと 3地域全て5分以内ですが
12月になりますと 大きく差が出てくるのがわかりますね
12月の札幌では
日光紫外線によるビタミンD産生は
かなり厳しそうな感じですね
でも朗報です!
北海道がダントツで産地NO1になっている鮭には
沢山のビタミンDが含まれております!
参考までに 以下はビタミンDを多く含む食品です
ビタミン D | |
牛乳[200ml] | 0.62μg |
イワシ丸干し[1尾/30g] | 15.0μg |
サンマ[1尾/正味100g] | 14.9μg |
シラス干し(半乾燥品)[大さじ2/10g] | 6.1μg |
ブリ[1切れ/80g] | 6.4μg |
サケ[1切れ/80g] | 25.6μg |
干ししいたけ[2コ/6g] | 0.8μg |
きくらげ(乾燥品)[2枚/2g] | 1.7μg |
簡単にまとめ
・レプチンは 食欲を抑えることや 交感神経を活性化させて脂肪を燃やし
エネルギーの消費を促す働きがあり 重要なホルモンである
・レプチンの分泌には ビタミンDが必要である
・厚生労働省のビタミンD目安量は
日光紫外線によるビタミンD産生がされているのが前提での数字になっている
・日光紫外線によるビタミンD産生は 地域や季節 時間など大きく違いが出る
・ビタミンDは 含まれる食品に偏りがあるため
食事だけから摂るのは難しいビタミンである
最後に
外出自粛が長く続く中でも
日光に当たる事を
意識してみてはいかがでしょうか
ベランダで洗濯物を干す時や
ベランダ菜園♪
お庭でガーデニング♪
お散歩♪
お車の洗車♪
紫外線対策の サングラスは忘れずに♪
参考
厚生労働省
日本人の食事摂取基準(2020 年版)
公益財団法人骨粗鬆症財団
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